山本住職のシルクロード体験記
第4章 (第2部)
敦煌莫高窟 Mogao Caves
(現地2005年6月7日)
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甘粛省敦煌(トンコウ)DUNHUANG 莫高窟 Mogao Caves (PAGE 2) |
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第16窟は奥行き15メートルほどあり、奥中央の仏壇には釈尊の両側に阿難と迦葉並びに菩薩が安置されています。造営時期は晩唐。写真でも見られますように、奥の仏壇までの壁内に第17窟があります。この石窟は元々唐の権力者で高僧、洪辨【コウベン】の影窟(記念窟)として造られました。面積は一坪くらい、入り口から正面に洪辨の塑像(そぞう)が安置してあります。この塑像は写実像であり、背中に穴があります。そこに絹にくるんだ遺骨が納められていました。鉄格子の扉越しでしか見られませんが、像の後ろの壁画左側に杖を持った侍女右側にもう一人、そして背後の木の枝に現代でも女性が持ち歩くハンドバッグに似た頭陀袋が掛かっている。 この狭い室内になぜ5万点ほどの敦煌文書が隠されていたとは考えが及ばない。敵の侵略という説が最も有力ですが、この17号窟の外壁は目眩ましの為、西夏の時代に10cmの塗り壁をし固められ、現在表面に見られる絵が描かれています。研究員によると、この表面の層を少しづつ剥がせば、本来の第17窟の絵を見ることができるとのことです。 |
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次回をお楽しみに | ||
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